結論:GMKtec EVO-X2を10インチラックへ追加してもよいかを、既存の数値だけでUPS稼働時間まで答えることはできません。EVO-X2単体の消費電力は未計測であり、既存の297.1WはUPS出口ではなく系統入口の観測最大値です。まずEVO-X2を「停電時も残す機器」にするか決め、追加後はUPS出力側のWと停止処理時間を確認してください。
ラックに収まるかではなく、停電時に何を動かし続けるかで電力設計を分けるのが先です。10インチラックの搭載・配線の考え方はGeeekPi 10インチラックの構成例、搭載順は10インチラックのNAS・ミニPC搭載順で確認できます。
消費電力の目安表:既存値と未確認値を分ける
| 対象 | 既存記事の値 | UPS判断での扱い |
|---|---|---|
| UPS系統 | 平均219.1W、95%点252.4W、最大297.1W | 系統入口の観測値。UPS出口の負荷率には読み替えない |
| UPS定格 | Smart-UPS SMT1000Jは670W | 定格内かを出口側の実測で確認する |
| EVO-X2追加分 | 要確認 | 既存記事では消費電力を実測事実として扱っていない |
EVO-X2の64GB構成の評価は、VM母艦とローカルLLMを併用する際のメモリ共有やネットワークの制約を整理した記事です。一方、消費電力の数値は載せていません。したがって「EVO-X2を足せば何分持つ」とする数値は、この時点では要確認です。
UPS余裕を再計算できる範囲
670Wから297.1Wを単純に引くと372.9Wです。ただし、これはUPS余裕ではありません。297.1Wは複数機器を含む壁コンセント側の系統値であり、各UPSの出力負荷でも、EVO-X2追加後の値でもないためです。
再計算の式はUPS出力側の追加後W ÷ UPSのW定格です。稼働時間はさらにバッテリー状態、負荷、停止順序で変わります。EVO-X2を常時稼働させるなら、既存のNAS・ストレージ系へ足す前に、停止してよいサーバ系統へ置く選択も比較します。既存の実効容量・電力記録の読み方はNAS・ラック・UPSを実効容量と消費電力で選ぶ方法にまとめています。
追加前のチェックリスト
- EVO-X2を停電時に残すのか、安全停止するのかを決める。
- 追加後のUPS出力側Wを、平常時と負荷時に記録する。
- UPS定格Wを超えないことと、必要な停止時間を別々に確認する。
- 系統入口のスマートプラグ値を、UPS出口の負荷率と混同しない。
よくある質問
EVO-X2を追加するとUPSは何分持ちますか?
既存記事にEVO-X2の実測消費電力がないため、算出できません。追加後のUPS出力側Wと、実際に必要な安全停止時間が必要です。
297.1Wなら670WのUPSに余裕がありますか?
単純差は372.9Wですが、297.1Wは系統入口の観測値です。UPS出力の負荷余裕を示す数値ではありません。
10インチラックへ追加する前に優先する確認は何ですか?
寸法ではなく、まず停電時に残す役割と電源系統です。その後に配線、排熱、保守を含めた搭載順を確認します。
この検証を回している環境
この検証は、自宅の常設ラボ(使い捨てVM/LXCを回す母艦+GPU+VLAN分離ネットワーク)で動かしています。使っている機材と選定理由、全体構成は1本にまとめています。
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