AI企画会議でiPhoneアプリ要件定義──反証を通った写真ゲームScavlio

ネットワークを描いたアイキャッチ画像

Scavlioは「太陽・地球・月」という最初の思いつきをそのまま実装したアプリではありません。5案を反証し、写真の解釈差を楽しむ短時間ゲームだけを条件付きで残しました。この記事では、企画の説明だけでなく、repoに実在する要件書の核と、実装後に取得した画面を示します。

目次

反証後に残したプロダクト定義

2〜4人が1台のiPhoneを手渡しで使い、3つの写真お題にそれぞれの解釈で答え、最後に1枚の結果カードを作る短時間パーティーゲーム。

1セッションは準備を含めて約5分。P0はアカウント、公開フィード、チャット、独自サーバーを持ちません。写真入力はPhotosPickerだけを使い、位置情報や元アセットIDを保存しない設計です。

要件書で固定した範囲

項目 P0要件
利用単位 1台のiPhone、2〜4人、アカウント不要
ゲーム 1パック、3問、1問90秒、結果カード1種類
保存 端末内のみ。独自バックエンドとCloudKitなし
写真 ユーザーが選んだ1枚だけをPhotosPickerから読む
共有 ユーザーの明示操作で結果カードを共有
継続判断 実地テストで再プレイも共有も起きなければKILL

画面の実物

次は実装後に取得したホーム画面です。企画時のイメージ図ではありません。

Scavlioの実装済みホーム画面
ホーム画面。アカウント登録を挟まずゲーム開始へ進む。

3問終了後の結果画面も実在します。

Scavlioの実装済み結果カード画面
結果画面。写真の解釈差を1枚のカードとして残す。

反証で落としたもの

最初の題材に引っ張られた育成ゲーム、ステッカー生成、ルーレット、謎解き、一言日記は、用途検索での競合、短時間で価値が出るか、独自サーバーなしで成立するかを比べました。全滅した周は最大3周まで考え直し、残らなければ無理に要件書へ進めないルールです。

「企画が通った」と「市場で価値が確認できた」は別

repoには要件、設計、Swift実装、テスト、実画面が存在します。一方、TestFlightで5人以上・2組以上を対象にした実地テスト、再プレイ率、共有発生の集計は、この企画時点の成果には含まれません。画面が動くことを、需要確認の完了とは書きません。

企画を実装へ渡すときに残した判断

  1. 誰が、どの場面で、何分使うかを一文にする。
  2. P0で持たないサーバー・アカウント・権限を固定する。
  3. 画面遷移と保存対象を列挙する。
  4. 継続条件だけでなくKILL条件を書く。
  5. 実装後の実地テストを企画の成功と混同しない。

Scavlioの成果物は「採用されたアイデア」という文章だけではなく、要件表と動く画面まで到達しています。ただし、人間が遊んだ結果に基づく価値判断は次の検証です。

第1期の制作物5本へ戻る

この検証を回している環境

この検証は、自宅の常設ラボ(使い捨てVM/LXCを回す母艦+GPU+VLAN分離ネットワーク)で動かしています。使っている機材と選定理由、全体構成は1本にまとめています。

ラボ構成のまとめを見る →
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次